中立な立場というのを検証してみる
保険の無料相談で「中立」の立場で保険相談ということを言って業者がありますが、保険の無料相談が本当に中立かについて考えてみます。
中立とはどのような意味になるのかというとどちらにも利害関係のない第三者ということになります。
利害関係がなく本当に相談者のためを思ってアドバイスをしていれば中立です。
これは、明確になっています。
「中立」ではありません。利害関係があります。
明らかにFP側が「売り手」であり、保険相談者側が「買い手」となります。
保険の相談者からお金を徴収しないことで「無料」を謳っていますが、実際は生命保険の契約をすると保険会社などから手数料が入ります。
保険の無料相談は、公的機関でなく通常の企業であるためお金が入る仕組みはどこかに存在しています。
保険無料相談のFPは、生命保険という商品を売りたいために相談に乗っています。
保険の相談者が保険の契約をしないとこにはお金は入りません。
保険契約をしなくても営業活動の一環なのでしつこい勧誘はありません。
FPは高いコンサルティングスキルで顧客の納得いく保険を提案することで契約に結び付けることが目的です。
「中立」という言葉はもうひとつの意味でも使われます。
それは、どこの生命保険会社にも属さないから「中立」ということです。
FPが○○生命に属していたら自分のところの商品を売りたいので自分の属している商品を売るということです。
これも「中立」ではないと言えます。
なぜなら、こういった複数の保険会社の商品を取り扱う代理店の問題としてあげられているのが、利益率の高い保険を売るということです。
A保険という商品とB保険という商品の2つがあるとして、保険の内容としてはA保険が向いているけどB保険を売ったほうが利益になるからB保険をすすめるということです。
自分たちが利益の出る商品をすすめているのであれば「中立」とは言えないでしょう。
保険の無料相談を受けて特定の保険ばかり勧めてきたら注意をしたほうがいいでしょう。
利益の高い商品を勧めている可能性があります。
保険に加入する側の我々にはどの保険がFPの利益が高いかはわかりません。
我々にできることは
- 保険の内容をよく理解する
- その保険を勧める理由を聞く
- 複数の店で保険相談を受ける
です。
中立でない保険相談には価値がないか?
以上のことから「保険の無料相談=中立」ではないということがわかりました。
逆に言い換えると「中立」を謳っている保険相談は何が「中立」なのかということになります。
保険相談者を呼ぶためのエサにしか過ぎないのです。
「中立」を謳っている保険相談には何が「中立」なんですか?と言ってやりましょう。
「中立」を謳っている保険相談は、信用してはいけないことになります。
自分たちが「中立」ではないことは一番わかっているはずです。
中立を謳っている店で保険の相談を受けるのはやめるようにしましょう。
では、保険の無料相談を受ける価値がないのかというとそうではありません。
考え方としては、保険の無料相談を受けるというのではなく生命保険という商品の説明を聞くつもりで相談を受けるといいでしょう。
生命保険を車に置き換えると車を買うための商品説明にお金が必要なメーカーはどこにもありませんので。
保険の無料相談を受けるメリットは以下です。
- FPの高いスキル
- 複数の会社の保険を選択できる
生保レディと言われる保険会社の営業マンに比べて圧倒的にスキルが高いと言われます。
高いスキルのFPから保険の説明を受けることは充分なメリットです。
ある特定の会社のみだと自分の求めている保険がない場合もあります。そんな場合に複数の会社から保険を選べれば自分の求めている保険がある場合があります。
保険相談の活用法と選び方はこれ
保険の無料相談の活用法を説明します。
FPが「自分にあった保険を提案してくれる」というものではありません。
あくまで「自分が求めている保険を選ぶ」というスタンスでないといけません。
これも保険を車に置き換えるとよくわかります。
車を買いに行くと
「予算はいくらですか?」「どんなタイプの車ですか?」「家族は何人ですか?」
といろいろ聞かれます。
車のディーラーが車を決めてくれるわけではありません。
希望を言えばお勧めの車と値段を出してくれます。
決めるのは自分です。
保険も同じなのです。
自分の求めている保険の契約をしないといけないのです。
車と保険の違いは
- 保険は車と違い形が無い
- 内容が難解
車も機能がわからなければディーラーに聞くと思います。
保険も内容がわからなければFPに聞くということになります。
保険の無料相談の正しい使い方は、納得いくまで商品の内容を聞くということです。
難解であれば何度聞いてもいいでしょう。
納得できれば保険は自分で選択するということになります。
もちろん見直しをしないという選択肢もあります。
重要なのは「自分で決める」ということです。
保険の無料相談にもいろいろあるのですが、お勧めは以下です。
店舗型保険相談
訪問型保険相談
関連ページ
- 人気の保険相談のショップの選び方。気になる3つのポイント
- 保険相談のショップというとどこも同じような気がしますが、保険相談のショップで相談をする際にチェックしたほうがいい3つのポイントを教えます。
- 必見!店舗型保険相談所と訪問型保険相談の違いとは
- 店舗型保険相談と訪問型保険相談は「行くか」「来るか」の違いだけのように思いますが、実はもっと違いがあります。 店舗型保険相談と訪問型保険相談の違いについて書いています。
- 無料の理由は?
- 保険の相談は保険のプロが無料で行ってくれます。その理由とからくりを紹介します。
- 保険相談をメールや電話でできない理由はなぜ?
- 保険相談には興味があるけどわざわざいくのはという人は結構います。保険の相談がなぜ対面の面談で行わないといけないかについて書きます。 決して強引なセールスをするためだけではありません。
- 所要時間と回数
- 保険相談にはどれぐらいの時間が必要で何回ぐらい相談をしないといけないのかを書いています。 思ったよりも時間がかかりますので保険相談をしたい場合は目安にするといいでしょう。
- 保険相談は予約なしで突然行っても相談をしてくれない?
- 保険相談を受けるには予約することが基本です。では予約なしに保険相談をしてほしいといったらどうかということを書いてみます。
- 生命保険の見直しで人気の保険相談のメリットとデメリットとは
- 生命保険の見直しを無料で行ってくれるということで人気がある保険相談ですが、実際のメリットとデメリットはどんなものがあるかを書いてみます。
- 保険相談には必要な持ち物は何?
- 保険相談というと行って小難しい話を聞くようなイメージがありますが、必ず持っていかないといけないものがあります。 何を持って行かないといけないかを書きます。
- 女性特有の疾病はできれば女性のFPに保険相談したい
- 乳癌や子宮筋腫などなど女性には特有の疾病があります。そんな女性特有の疾病は女性FPに相談したほうが思い切っていろいろ相談できます。 女性のFPの相談について書きます。やはり男性には言いにくいこともあるので。
- 保険相談は複数の箇所で相談すべきか?
- 保険の無料相談は満足度が高く人気があります。しかしながらデメリットを指摘する声もあります。デメリットを回避する方法として複数の場所で保険相談を受けるという方法があります。 複数の場所で保険相談を受ける場合に何をチェックすべきか書いてみます。
- 複数保険会社を扱うけどアフターフォローは問題なし?
- 保険相談のメリットとして言われているのが、「複数の保険会社の商品を扱っている」ということです。よく考えてみると複数の保険会社と契約するとアフターフォローが心配になります。 アフターフォローがどうなるかについて書いてみます。
- 契約しないと保険料が上がる、健康状態も悪くなるかもしれない
- 保険の契約更新が近づいて保険の無料相談にいくと新しい保険を提案され、「契約しないと保険料が上がる」「健康状態も悪くなるかもしれない」とやんわりと言われることがあります。 そんな時はどうすべきかについて書いてみます。